営業未経験OK！業界別に見る“入りやすさ”と将来性を解説

営業職は未経験からでも挑戦しやすい職種です。さらに経験を積めば「つぶしがきく」のも営業職のメリット。
ただし、どの業界を選ぶかによって仕事内容や将来性が大きく異なるのも事実です。
この記事では営業職をテーマに、業界別の「入りやすさ」と「将来性」を解説します。情報を整理し、自分に合った業界選びの参考にしてみてください。

営業とはどんな仕事？

どのような業界であっても、営業職とは自社の商品やサービスを販売し、利益を生み出す仕事です。
「商品」という形あるものを扱うのであれば、商品について深く理解してニーズを把握し、見込み客へのアプローチから提案、販売または契約までを行います。

「サービス」や「情報」など形のないものを扱う場合でも、顧客のニーズを的確に把握して最適な提案を行うことで自社の売上げ増加に貢献します。
営業スタイルは、扱う商品やサービス、顧客層などによってさまざまです。詳しくはこちらの記事でも紹介していますので、ぜひご覧ください。

営業職が未経験でも歓迎される背景とは？

営業職が未経験であっても歓迎されるのには、いくつかの理由があります。未経験からはじめやすい背景を解説します。

ポテンシャル採用

営業職が未経験でも歓迎される理由のひとつに、ポテンシャル採用があります。多くの企業は営業未経験者であっても、成長意欲やコミュニケーション能力などのポテンシャル（＝潜在的な可能性）を評価しています。

商品やサービスの知識は、どの職種であっても入社の際に学ぶ必要があります。その部分は入社後に身につけられても、ポテンシャルは元々持っているもの。
入社後の活躍を期待して、営業としての資質を見出しているのです。

知識やスキルが習得しやすい

例えば技術職や国家資格が必要な専門職などは、習得するまでに時間がかかります。
一方、営業職は自社で扱う商材知識と提案スキルを身につければ、お客さまへの適切な営業活動が可能です。

特にしっかりした研修制度を設けている企業では、未経験からの採用を積極的に行っている傾向にあります。

人間性を重視するトレンド

営業というと“飛び込み”や“ノルマ”などがイメージされがちですが、近年では「課題解決型」の営業が主流になっています。
つまりは顧客の話をよくヒアリングし、課題を解決するために自社商品と絡めた提案をする力が求められているのです。

数打てば当たる営業より、顧客と信頼関係を築ける人間性を重視しているため、未経験であっても積極的に採用しています。

【業界別】営業職の入りやすさと将来性

未経験でも採用されやすい営業職ですが、業界によって入りやすさは大きく異なります。一般的に専門性の高いITや医療・製薬業界は知識や経験が求められるため、未経験からの転職は難しい傾向です。

一方で、不動産や保険、人材紹介などの業界は比較的入りやすいといえます。ただし、その分競争が激しく成果も求められるため、高い営業スキルや精神的な強さが必要でしょう。

以下の表に、業界別の営業職の入りやすさと将来性、営業の特徴をまとめました。

自分の強みを活かせるのはどの業界？

人によって強みは違います。自分の強みを活かすには、どの業界の営業がおすすめかをまとめました。

人と話すのが得意なら【不動産・保険・人材】

顧客とコミュニケーションを取りながら信頼を得ることが仕事に繋がる営業職として、不動産・保険・人材業界があります。
不動産は取り扱う額が大きいため、当然ながら営業担当者の信頼性が問われます。

保険は法人・個人どちらも顧客となりますが、将来の不安に対する商品を提案します。「どこの保険も同じ」となりがちだからこそ、営業担当者の人となりが重要視されるのです。

人材の場合は企業と個人を繋ぐため、どちらのニーズも満たすためには十分なコミュニケーションが必要。人とよく話すことで最適なマッチングを図ります。

トレンドに敏感で提案が好きなら【WEB広告・SaaS】

WEBや広告、SaaSの業界では、数日単位で情報が刷新されていきます。常にトレンドにアンテナを立て、更新していく必要があります。
その知識を顧客ニーズと照らし合わせ、最適な提案をするのがWEB広告やSaaSの営業です。

いずれも販売して終わりではなく、その後の結果を求められるため、顧客との継続的な関係を重視しています。

ロジカルシンキングが得意なら【IT・金融】

論理的思考ができる人は、問題が生じた際に原因を深掘りして追求し、課題のボトルネックを特定しようとします。
また解決策を講じる場合には、なぜそれが有効であるかを論理的に具体的に説明することができます。

このような強みがある人は、資産形成や資金調達などをサポートする金融業界や、複雑なシステムやサービスを提案するIT関連の営業に向いています。

営業未経験からスタートする際におさえたいポイント

未経験から営業職をスタートする場合に、チェックしておきたいポイントを解説します。

研修制度やOJTの充実度

前述したように、営業職は企業の商品やサービス知識と提案スキルが身に付けば独り立ちできます。
ただし正しく学べる研修制度やOJTが充実していなければ、いつまでも必要なスキルを身につけることができません。

入社前に、どのような研修やOJTがあるのか確認し、しっかり営業スキルを身につけられるか検討してみましょう。

明確な評価制度の有無

特に歩合制やインセンティブで給与が決定する場合は、どのような評価制度になっているのか確認しておきましょう。
明確な評価制度がなければ、給与にどのように反映されるのかもうやむやになってしまいます。

入社後に「話が違う」とならないためにも、評価制度が明瞭かつ明確であるか確認しておくことが大切です。

営業からのキャリアパス

営業職はつぶしがききやすい職種ではありますが、業界によってはその後のキャリアパスが形成しにくい場合もあります。
例えば、営業から企画（ディレクター）、マネジメント職へのキャリアパスが描けるかどうかもしっかりチェックしてみてください。

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まとめ

営業職は未経験での採用も多く、スタートしやすい職種です。しかし業界によって扱う商品やサービスが大きく異なり、それに伴って関わる世界も違ってきます。
自分に合った業界は何か、自分が描くキャリアパスが叶う業界はどこか、きちんと見極めることが大切です。
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