アルバイトを辞めたいと思う理由は、人それぞれですよね。
しかしながら、誰に・どのように・いつ、辞める意思を伝えればよいのかわからなくて、言い出せない人もいるでしょう。
今回は、アルバイトをできるだけ円満に辞めるための切り出し方を紹介します。一般的なマナーや適切な理由も解説するので、参考にしてみてください。



アルバイトを辞めるときのマナー

アルバイトを辞めるのは、どのような理由があったとしても伝えづらいものです。しかし、伝えにくいことこそきちんとマナーを守って伝えましょう。一緒に働いた人たちに迷惑をかけないためにも、敬意を払うことが大切です。

マナー①:伝える相手

仕事を辞めることを伝えるのは、基本的には最高責任者です。飲食店やショップなど店舗の場合はオーナー、会社の場合は社長ということになります。
ただし、アルバイトという性質上最高責任者と接する機会がほとんどないことも考えられます。その場合には「直属の上司」に伝えましょう。店舗であれば店長や部署のリーダーとなります。
直属の上司がわかりにくい場合、先輩などに相談して誰に伝えればよいか確認しましょう。

マナー②:伝える手段

正社員の場合には「退職願」を提出することになりますが、一般的にアルバイトを辞める際には退職願の提出は必要ありません。
伝えるべき相手に、直接口頭で伝えましょう。

対面では言いにくいことではありますが、メールやLINEだけで済ませるようなことはしないのがマナーです。

マナー③:辞める理由を伝える

仕事を辞める理由は人それぞれです。アルバイトの場合はいずれ辞めることを想定していることの方が多いとはいえ、辞める理由はきちんと伝えるのがマナーです。

また、あいまいな理由では引き留められることもあり得るので、辞めることを伝える時には、きちんと理由も説明できるようにしておきましょう。

マナー④:伝える時期

アルバイトを辞める場合、民法第627条では“2週間前まで”に申し出ればよいことになっています。しかしながら、バイト先では1人辞めることによる欠員をカバーするためにシフトを組み直したり、後任者を募集したりしなければなりません。

採用には2週間以上かかることもあるため、バイト先に迷惑をかけないためにも、辞めたい日の1ヶ月前までには申し出るのがいいでしょう。

またバイト先と雇用契約書を交わしている場合や、就業規則には退職を申し出る時期が決められていることがあるので、ルールに従ってください。

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円満に辞める適切な理由とトーク例

言いにくいことを切り出すには勇気がいります。引き留められたら…、迷惑をかけるのでは…、嫌味を言われるかも…など、不安もあることでしょう。しかし、きちんと伝えることから逃げてしまうと、いつまでも辞められないどころか、トラブルになって余計に迷惑をかけることも。勇気を出して、上司にしっかりと伝えましょう。
適切な辞める理由とトーク例を紹介します。

切り出し方

誰に伝えるべきかを特定したら、出勤後なるべく早いうちに勤務時間終了後などに時間を作ってもらえないかたずねます。その際には「ちょっとご相談したいことがありますので、本日勤務終了後にお時間いただけないでしょうか?」と切り出してみましょう。
今日で都合が悪ければ、上司の方から日時の指定をしてもらってください。
勤務中にいきなり話を切り出すのは、周囲への影響も考えると避けた方がよいでしょう。

理由①:就活や就職

学生の場合であれば、就活で忙しくなる、就職が決まったという理由でアルバイトを続けるのが難しくなるのは納得のいく理由のひとつです。
社会人であっても、就職が決まったのでアルバイトを辞めるというのは当たり前のことでしょう。

ただし、迷惑をかけないようにできるだけ早目に辞めることを伝え、自分が辞めたことによってほかの人のシフトがキツくなったり、欠員補充の時間が十分になかったりすることを避けましょう。

★トーク例★
春から大学4年生になり、就職活動に力を入れるため、アルバイトを○月○日いっぱいで辞めさせていただきたいと思います。

理由②:やりたいことや夢

アルバイトをする目的が、やりたいことや夢を叶えるためのこともあります。やりたいことをやるために十分なお金が貯まったタイミングでアルバイトを辞め、そちらの道を歩こうとした場合には、正直に伝えるとよいでしょう。

前向きな理由なので受け入れられやすいですが、円満に辞めるためには辞めるまでに十分な時間があることが大切です。少なくとも辞めたい時期の1ヶ月前までに伝えるようにしましょう。

★トーク例★
かねてからやりたかった音楽活動のために、アルバイトをしてお金を貯めてきましたが、周囲の協力もあり音楽に専念できることになりました。つきましては、○月○日までで辞めさせたいただきたいと思っております。

理由③:家庭の事情

アルバイトを辞める理由として、1番多いのが「家庭の事情」です。家族が入院した、家業に手伝いが必要になったなど、仕方がないと納得してもらえる理由となります。自分の病気やケガなども、働けなくなる正当な理由です。
親の介護や育児、夫の転勤なども家庭の事情に入ります。

★トーク例★
同居している義母が高齢のため、介護が必要になりました。入院や施設への入居はせず、私がお世話をすることになりましたので○月○日で辞めさせてください。

人間関係や仕事がキツくて辞めたいときは?

バイトを辞める本当の理由は、人間関係や業務がキツい、単に辞めたいという場合があります。このようなネガティブな理由で退職したいときは、正直に言ってしまうと自分が辞めた後に悪影響を及ぼす可能性があります。
また、業務環境を改善するから残ってくれと、引き留めに合う可能性もあります。

このような場合にスムーズに辞めるためには、学生なら「学業に専念したい」という理由であればカドが立ちません。社会人であっても「やりたいことがある」「家庭の事情」などきちんと理由を考えておく方がスムーズに辞めることができます。ただしその理由が嘘にならないようにしましょう。

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アルバイトを辞めるときの注意点

アルバイトを辞めるときのマナーや辞める理由を紹介しましたが、やってはいけないポイントを紹介します。

連絡なしで行かなくなる

賃金をもらって仕事をしている以上は責任があります。アルバイトだからといってそれは同じですから、連絡もなしに突然行かないことで辞めてしまう、所謂「バックレ」は絶対にしないようにしましょう。
置き手紙やLINEだけで当日伝えるのもNGです。

アルバイトはシフトを組んで必要な人員を揃えているので、突然の欠員は仕事に即支障をきたします。最低限、辞めたいとの意思表示は上司に直接伝えるようにしてください。

嘘の理由を伝える

スムーズに辞めたいからと、病気と偽るのはやめましょう。確かに病気と言えば引き止めにあうことはないかもしれませんが、場合によっては病院の診断書を提出するように求められることがあります。
万一、バイト先に虚偽の申告をしたとなれば、最悪の場合「解雇処分」とされることがあります。

辞めたかったのだから良いのでは?と思うかもしれませんが、職歴に傷がつきますので、嘘をつくのはやめましょう。

まとめ

アルバイトは雇用側もいずれ辞めるであろうことはわかっています。しかし、辞める際にはきちんとマナーを守り、跡をにごさずに辞めれば、辞めた跡も良好な関係でいられるでしょう。
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