昼夜を問わず、人々や財産を守る警備員のお仕事。子どもの頃に憧れたという人も多いのではないでしょうか。街でもよく見かけるので、なんとなく仕事内容のイメージがあると思いますが、警備の仕事はかなり幅広く多岐にわたります。

今回は、警備の仕事について紹介し、その上で志望動機の書き方を解説していきます。社会貢献度の高い、必要不可欠な警備員のお仕事に興味がある人は、ぜひ参考にしてみてください。

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警備員の仕事とは

まずは警備員の仕事について紹介していきます。志望動機を書くために、仕事内容を知ることはとても大切なのでよく理解しておきましょう。

警備員の業務内容

警備員の主な仕事には、以下のようなものがあります。

  • 工事現場での交通整理
  • 駐車場での誘導
  • ショッピングセンターやビルなどの警備
  • イベント会場での誘導・警備
  • 現金輸送
  • 要人の身辺警護

アルバイトでどこまで任されるかは警備会社によりますが、警備する対象は幅広く、現場によって大きく異なることがわかります。
夜間の仕事も多くあり、いざという時は危険を伴うことがあるのも理解しておきましょう。

警備員の種類

上記で説明した通り、警備の仕事は多岐に渡りますが、警備員の業務は種類によって区分されています。

  • 第1号:施設警備業務
  • 第2号:イベントや道路交通誘導など
  • 第3号:現金輸送など
  • 第4号:要人の身辺警護

ただし、アルバイトに任せる仕事は第2号の道路交通誘導やイベントでの誘導・警備が主なものになるでしょう。
交通誘導やイベントでの誘導は、他の警備員との連携が必要です。混乱や事故を避けるために行う誘導ですから、手順をしっかりと把握して自分の役割を果たさなければ、トラブルに発展することも。
臨機応変さや体力が必要と言えますね。

守秘義務がある

警備業をする際、企業やビルなどの機密を知ることがあります。施設のセキュリティ状態を知ることもできる立場にあり、夜間警備にあたれば信頼性が重要視されます。
警備員として働く以上は、機密保持は必ず守らなければならないことであり、警備上知り得たことを絶対に口外してはならないことを覚えておきましょう。
家族や友人であっても漏らすことを禁止する警備会社がほとんどです。

18歳未満は働けない

「警備業法」という法律により、18歳未満の人が警備員として働くことはできません。
ただし、年齢の上限はなく、実際に多くの60〜70代の人が警備員として働いています。
長時間の立ち仕事であり、夏の炎天下や冬の極寒の中で行うため一定の体力は要求されますが、交通誘導では特別なスキルが必要でないため高齢者でも働くことが可能。
また、人手不足でもあるので求人は多くあります。

志望動機を書くにあたっての準備

警備員の仕事内容がわかったところで、志望動機を書く準備をしましょう。いきなり書くのではなく、準備してから書くことがとても大切です。

警備の仕事で歓迎されるもの

警備の仕事で重宝されるのは、まず体力です。長時間の立ち仕事や屋外での仕事が多いため、体力がないと厳しいでしょう。
さらにアピールしたいのはコミュニケーションスキル。交通誘導やイベントでの警備は、来客者とのやりとりがあるため、円滑に誘導するためにはコミュニケーションをうまく図る必要があります。

警備員の仕事の目的は「依頼主や来客者の生命や財産を守ること」なので、公的に警察が担う仕事を、私的に行うことでもあります。「一般市民の安全を守る」という社会貢献度の大きな仕事でもあることを認識しておくとよいでしょう。

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経験から

警備員の仕事は体力を求められるため、何かスポーツをしていた、屋外で身体を使う仕事をしていた、これまで健康優良でめったに風邪すら引かないなど、体力面のアピールは有効です。
ただ体力をアピールするだけでなく、どのように活かすことができるか、なぜこの警備会社を選んだのかまで分析できているとベターです。紙に箇条書きで書き出してみると整理しやすくなります。

性格ややりたいことから

正義感が強い、人の役に立つ仕事がしたいなど、性格や意欲をアピールするのも志望動機で大切なことです。
採用担当者は、なぜ警備の仕事がしたいのか、なぜ自社を選んだのかを知りたいと思っていますから、しっかりアピールできるように自己分析してみましょう。

【例文】警備員の志望動機

それでは具体的な警備員の志望動機の例文を紹介していきます。

未経験の場合

「私は以前から人の役に立つ仕事がしたいと思っていました。小学生から高校卒業まで柔道をしていたこともあり、体力や武道の経験を活かし、社会貢献ができるのは警備業だと思います。
人々の命や財産を守るために、培ってきた武道の精神は大いに役立てると思います。
貴社は多くの警備実績があり、研修制度もしっかり整備されていて、未経験の私でも警備員としてスキルアップできると感じました」

☆ポイント☆
社会貢献への関心と、柔道をやってきたことを活かしたい点が明確にアピールできています。警備会社の研修制度などもきちんと調べていることも盛り込まれていて好感が持てます。

経験ありの場合

「私は3年間、施設警備員として勤務しており、この度施設警備業務検定2級を取得しました。警備員として働く中で、さらにスキルアップしてもっと専門性を追求したいと思い、この資格を取得しました。
貴社は現金輸送や要人警護などの警備業務も行っており、これまでの経験を活かして警備員としての幅を拡げたいと思い、応募させていただきました。さらなる警備の可能性を見出し、人々を守り社会貢献をしていきたいと思っております」

☆ポイント☆
特に資格は不要な警備員の仕事ですが、経験と資格をアピールするのは印象がいいですね。警備員としてスキルアップしたいという気持ちも伝わってきます。
警備員の経験者の場合、注意しなければならないのが「守秘義務」ですが、以前の会社の内部事情を漏らさず、経験があることをアピールしているのは良い点です。

志望動機NG文言について

「時給が高いから」「仕事が簡単そう」など、志望動機に書くにはふさわしくない文言があります。
採用担当者は、志望動機から仕事への意欲や自社への貢献度を見ています。キツい部分もある警備の仕事では「すぐに辞めそう」と思われるのはよくありませんので、このような文言は使わないようにしましょう。

応募から面接まで気をつけること

応募の際の履歴書を書き終えたら、下記のチェック項目で漏れがないか確認しましょう。

  • 誤字脱字がないか
  • 空欄のままの部分がないか
  • 写真のサイズ、貼り方は正しいか
  • 押印しているか
  • 住所は都道府県から書いてあるか(封筒も同様)
  • 学校名、会社名に(株)などの略語を使っていないか
  • 添え状は同封したか
  • 封筒の表に「履歴書在中」と赤の囲み文字で書いたか
  • 適切な料金の切手を貼ったか
  • 封筒の裏書きに自分の住所氏名を書いたか

さらに面接の前日までに整えたいのが服装や髪型などの身だしなみは、当日では間に合わないので、面接前日までに整えておきましょう。

警備員に応募する際の面接での服装は、スーツでなくても大丈夫です。清潔感や誠実さをアピールできるよう、襟のあるシャツと麺のスラックスなど、きちんと感のある服装がふわさしいでしょう。
髪型もスッキリと整え、アクセサリー類はできる限り避けた方が無難です。時計は華美でない機能的なものがおすすめ。
当日の持ち物は以下の通りです。

  • 履歴書(先に送付した場合はコピー)
  • 筆記用具(ペン、ノート)
  • スケジュール帳(いつから働けるかなど聞かれた場合に必要)

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まとめ

人手不足でもある警備の仕事は、時には危険とも隣り合わせの社会貢献度が高い仕事です。体力勝負のところもあるので、志望動機ではその点を上手にアピールできるとよいですね。