今回は秋の紅葉を満喫できるおすすめ登山スポットをお届けします。山ガールが流行して10年近く経ちますが、登山は年齢を問わず人気のアウトドアとして定着しています。

秋登山の楽しみは、何と言っても紅葉。絶景紅葉スポットをご紹介する前に、秋登山の注意点をいくつか挙げておきます。

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秋登山の注意点

気候もよく過ごしやすい秋とはいえ、こと山となると話は別です。登山を甘くみて、遭難したり命にかかわる事故に遭ったりする人は跡を絶ちません。登山の第一のマナーとは、万全の準備をしてこそと言えます。

①秋の天気は変わりやすい

登山イメージ

「女心と秋の空」と言われるほど、秋の天候は変わりやすいものです。これは、夏の太平洋高気圧が南下し、北の高気圧が強くなってくるため。秋雨前線も発生し、秋の晴天は長続きしないと言われる所以です。

特に標高の高い山では、1度天候が崩れると10月といえども雪が降ることもあります。「九州だから大丈夫」という油断は禁物です。

一方で、天気の良い日中は夏並みに気温が高くなります。天気の変わりやすさに伴い、気温の差も大きいのが秋登山の注意点です。

②大げさななほどの防寒対策を

防寒

①で書いたように、寒暖の差が激しいのが秋の山です。秋の登山服なら暑さには対応できても、寒さに対応できないのは致命的。特に急な雨に濡れたりすると、急激に体温が奪われてしまいますので、雨具、防寒具は必須です。

万が一のことも考えると、厚手のセーター、フリース、薄手のダウン、手袋、帽子といった防寒具も準備しておきましょう。

九州に標高2000mを超える山はありませんが、いざという時暖が取れるものや、保温性の高い水筒に温かい飲み物などがあれば心強いです。

③日が短い

これまたことわざに「秋の日はつるべ落とし」とありますが、9月になると一気に日の入り時刻は早まります。日の入りが早いだけでなく、日の出も遅いため、夏に比べると日中行動できる時間が格段に短いのです。

特に山に入ると稜線や木々に太陽が隠れ、さらに暗くなるのが早くなります。谷筋など、同じ時間帯でも暗く感じる場合があるため、早目の行動を心がけましょう。それだけでなく、ヘッドランプなどの準備もしておくことをおすすめします。

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おすすめの絶景スポット

古処山(福岡県朝倉市)

まずは登山初級の「古処山」をご紹介します。

朝倉市と嘉麻市の市境に位置し、標高は859.5m、頂上には「白山(はくさん)権現」が鎮座しています。

石灰岩がところどころに見られ、石灰岩のカルスト地形も特徴的です。このカルスト一帯は原始林となっていて、最大で樹高12mにもなる木々が繁っています。特にツゲの原始林としても知られており、国の特別天然記念物にも指定されています。

古くは山伏が集い、戦国時代には秋月氏の本城として崇められた古処山は、秋になるとモミジが見事な紅葉をします。

11月中旬頃までは、紅葉谷コースがおすすめ。麓には春は桜、秋は紅葉スポットとしても有名な秋月城址があります。

宝満山(福岡県太宰府市)

宝満山は古くから修験道として知られる霊山です。太宰府氏と筑紫野市にまたがる標高869mの山は、今でも福岡屈指の人気を誇ります。

稜線沿いに歩けるハイキングコースもあり、初心者から楽しむことができます。

様々な登山ルートがありますが、秋の紅葉を楽しむなら、おすすめは竈門神社からのコースです。

竈門神社は、縁結びの神様としても秘かに人気で、恋の成就を祈る人もたくさん訪れます。麓に位置する太宰府天満宮参拝から訪れる人も多いとか。秋には美しい紅葉が見られ、山頂までも2〜3時間で登れるため初心者向きです。

他にも昭和の森キャンプ場からのコース、若杉山から三群山を経由するコースなどがあります。難易度に合わせて挑戦してみましょう。

英彦山(福岡県田川郡)

日本百景や日本二百名山にも選ばれている美しい山、英彦山。古くは山岳信仰の対象ともされ、日本三大修験山のひとつでもあります。自然を愛し、また畏敬することで地元の人々に大切にされてきました。

標高は1199mあり、初級から上級まで登山客で賑わいます。

秋には頂上付近からモミジやカエデが色づき、所々に点在する修行の行場やお宮、祠といった山岳信仰の背景と相まって、厳かで清らかな気持ちにしてくれます。

登山コースもたくさんありますが、定番コースは初級者向けの「銅の鳥居―中岳」と、途中ロープや鎖場もある初中級者向けの「鎖場コース」です。

英彦山の最高峰は南岳ですが、登山経験やレベル、目的に合わせて何度でも楽しめるのも英彦山ならでは。他にも「英彦山大権現」や「旧亀石坊庭園」「豊前坊 高住神社」といった紅葉スポットもあるので、散策してみてくださいね。

高千穂峡(宮崎県高原町)

高千穂峡

高千穂峡は、阿蘇山の噴火によって美しい柱状節理の懸崖となった深い峡谷です。噴出した火砕流が五ヶ瀬川に沿って流れだし、急激に冷却されてこのような峡谷になりました。

昭和9年に国の名勝、天然記念物に指定されています。高いところで100mもある断崖は、東西7㎞にわたって続いており、貸しボートで峡谷を下から眺めることもできます。落差17mの「真名井の滝」は迫力満点です!

紅葉シーズンにはモミジをはじめ、カエデやナラなどが黄色から赤へ色づき、渓谷の深いグリーンとのコラボレーションはまさに絶景!

天孫降臨伝説の宿る神秘的な光景は、見る価値アリのおすすめスポットです。

高千穂峡は、渓谷沿いにハイキングコースがあるので、大自然を満喫しながら歩いてみましょう。

足を伸ばして、「天の逆鉾」で有名な高千穂峰登山に挑戦してもいいかもしれませんね!

屋久島(鹿児島県熊毛郡)

屋久島

映画『もののけ姫』のモデルとも言われる屋久島は、周囲130㎞の島です。1993年に世界遺産ともなり、なんといっても樹齢7000年以上と言われる「縄文杉」はあまりにも有名です。

そんな神秘の島には、実は九州最高峰の山があり、それが標高1935mの「宮之浦岳」です。麓から頂上までに、日本の沖縄から北海道までの気候がすべてあるとも言われ、「洋上のアルプス」「東洋のガラパゴス」とも呼ばれるほど、屋久島特有の自然が見られます。

標高差が激しいため、屋久島では紅葉も約2ヶ月間楽しめます。おすすめはやはり「縄文杉ルート」。鬱蒼と茂る木々の中に、紅葉したカエデやヒメシャラなどが美しく映えます。観光客にも人気のコースですが、屋久島は天候が変わりやすいので、軽装は禁物です。しっかりと備えて登りましょう。

ちなみに、縄文杉までは往復10時間、歩行距離20㎞以上となります。日帰りとはいえかなり体力が必要なので当日までの体調は整えてください。

まとめ

紅葉を楽しみながらの登山は、登山好きじゃなくても行きたくなってしまいますね!手軽な日帰りコースとはいっても、山へ入る際には、しっかりと準備を整えてください。心から楽しむためには、備えが本当に大切です。

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