買取業界というと、お客さまの商品を査定する仕事をイメージしますが、事務スタッフとして買取に関わる仕事があります。
この記事では「買取事務」とはどのような仕事なのか、詳しく仕事内容を紹介します。また仕事のやりがいやキャリアアップなどもまとめました。
近年市場規模が拡大している買取業界に、興味がある人はぜひ参考にしてみてください。
買取事務の仕事内容
フリマアプリなどのCtoCサービスが普及する一方、店舗買取やオンライン買取、専門特化した買取店など、買取業界の市場は拡大傾向にあります。
買取業界での「買取事務スタッフ」の仕事内容を紹介します。
受付・接客の補助
来店したお客さまへの来店対応や、買取希望商品の受付、簡単なヒアリングなどを行います。査定士へ取り次ぐまでのお客さまの対応が役割です。
査定士の指示により、商品相場価格の調査なども行います。
商品管理
お客さまから買取した商品の検品、査定補助、データ入力などを行います。具体的には、商品の状態の確認や、型番やシリアルナンバーの記録、貴金属の刻印確認など。
店舗によっては在庫管理や、商品棚卸などを行う場合があります。
書類作成・データ管理
買取伝票や請求書、領収書などの書類作成・管理を行います。また買取に関する情報をシステムに入力します。
店舗によっては、経費精算や会計処理、決算書類など、経理関連の書類作成サポートも行います。
梱包・発送業務
業態によっては商品を受け取ったり、発送したりする業務が発生します。これらの梱包や発送業務も買取事務スタッフの仕事です。
宅配買取の場合、お客さまへ梱包キットを準備して発送することもあります。
電話応対
お客さまからの問合せ電話や、査定士への情報伝達など、店舗にかかってくる電話の応対を行います。
買取事務に必要なスキル
買取事務に必要なスキル、またはあれば有利なスキルについて説明します。
基本的なPCスキル
買取事務ではデータの入力や書類作成の業務があります。また商品の管理を行うための、店舗専用のシステムがあることが多いので、Excel、Wordといった基本的なPCスキルがあるといいでしょう。
コミュニケーション能力
買取事務はお客さまと接する機会のある仕事です。基本的な接客マナーやコミュニケーション能力があると、スムーズに仕事に慣れることができるでしょう。
また店舗内でも複数の査定士とのやり取りがあるため、円滑で正確な情報伝達能力も必要です。
商品知識
商品知識は査定士が持っていれば、仕事上は問題ありません。ただし事務スタッフであっても、商品の確認や梱包などで扱うことが多いため、買取対象の商品に関する興味や知識があると良いでしょう。
買取事務は未経験でもはじめられる?
多くの求人では、買取事務スタッフを未経験から歓迎しています。査定士とは違い商品知識は求められないため、OJT研修や先輩社員による指導で仕事を覚えられます。
前職に関わらず、挑戦しやすい仕事といえるでしょう。
買取事務のやりがいは?
今やリユース(再利用)は世界規模で推奨されており、環境保護や資源の有効活用に貢献できる買取業界は市場拡大の傾向にあります。
お客さまの不要なものを満足のいく価格で買取り、それが必要なお客さまの元へいくという循環を目の当たりにでき、社会貢献の実感を得られます。
また、多種多様な商品に日々触れることができるので、商品知識が深まります。高級ブランドや時計、ジュエリー、家電など、好きなジャンルがあれば、それらの商品を勉強しながら、毎日触れられます。
まさに好きなことを仕事にできているといえるでしょう。
買取事務にはどんな人が向いている?

買取事務スタッフの仕事は、一見すると“裏方”のルーティンワークに思えるかもしれません。しかし実際には、現場やお客様を支える大切な役割を担っており、適性や向き不向きもあります。では、どんな人がこの仕事に向いているのでしょうか?
買取事務に向いている人の特徴を紹介します。
丁寧な作業が得意
丁寧な作業が得意な方人は、買取事務に向いています。商品情報の入力ミスひとつで、お客さまへの連絡や発送に支障が出ることもあります。
コツコツと確認を重ねながら、正確に作業を進められる人は、大きな信頼を得られるでしょう。スピードよりも“正確さ”を重視する場面が多いのがこの仕事の特徴です。
円滑なコミュニケーションができる
買取事務は、社内コミュニケーションが大切です。買取事務は、査定を行う査定士(バイヤー)や、出荷を担う物流スタッフとの連携が不可欠。直接お客さまとやりとりする機会は少なくても、チームで円滑に仕事を進めるために、報告・連絡・相談がきちんとできることが重要です。
「この商品、在庫に反映済み?」「この伝票、急ぎで処理してほしい」など、現場からの声にすばやく応える力が求められます。
探究心が強く情報に敏感
新しい知識を前向きに吸収できる柔軟さも、買取事務に向いている要素のひとつです。取り扱う商品は多種多様で、ブランド品、家電、時計、ゲーム機など、日々新しいアイテムに触れます。
「これはどんな特徴のあるモデル?」「どうやって型番を調べるの?」といったことを自分で調べる探求心や、少しずつ商品知識を蓄えていく楽しさを感じられる人にはぴったりです。
買取事務のキャリアアップ
「事務職=補助的な役割でキャリアアップは難しい」というイメージを持っている人も少なくありません。しかし、買取事務の世界では、経験を積むことでさまざまなステップアップの道が開かれています。
買取事務からのキャリアアップには、どのようなものがあるでしょうか。
チームリーダー/サブリーダー
事務職であっても、複数いるスタッフの中にはチームリーダーやサブリーダーといった役職が設けられています。
新人スタッフの教育や業務フローの改善提案、各部署との調整など、マネジメントスキルを磨くことができます。
現場経験をベースにしているため、リーダーはチーム内でも信頼され、働きやすい職場環境づくりに欠かせない存在となります。
業務領域の拡大
スタートは未経験からの入力業務や仕分け作業であっても、仕事に慣れてきて全体が見えてくると、在庫管理の最適化や出荷スケジュールの調整、商品状態の判別など、より専門的な判断を任されるようになります。
買取事務であっても業務領域を拡大することで幅広いスキルが身につき、他業界でも活かせるスキルとなります。
査定スタッフ
日々買取事務として商品に触れ、相場観や型番、お客さまとの交渉術などを理解していくと、査定士(バイヤー)として活躍したいと思うこともあるでしょう。
企業によっては、社内公募やジョブローテーション制度などを利用して、事務職から査定スタッフへのステップアップも可能です。
また買取事務の経験を活かし、業界経験者として査定スタッフでの転職も有利になるでしょう。
まとめ
買取事務スタッフは、拡大傾向にある将来性が高い買取業界で、裏方として活躍できる仕事です。
未経験からも挑戦しやすく、働きながらさまざまな知識やスキルが身につけられるのも魅力。好きなジャンルがあれば、知識を活かすことも可能です。
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