誰もが一度は利用した経験があるなじみのあるタクシー。そのドライバーになるための、志望動機はどのように書いたらいいのでしょうか。
タクシードライバーの仕事内容やシフトを紹介し、志望動機の例文をまとめました。ポイントを抑えて、タクシードライバーを目指しましょう!



タクシードライバーの仕事内容

まずはタクシードライバーの仕事について知っておきましょう。仕事内容を知っておくことが、相手に響く志望動機を書くためにも大切です。

タクシードライバーに必要な免許

タクシードライバーになるには、「第二種運転免許」が必要です。第二種免許を取得するには、まず一般的な「普通自動車第一種運転免許」を取得してから3年が経過しており、かつ満21歳以上であることが条件となります。

タクシードライバーには「個人タクシー」と「法人タクシー」がありますが、個人タクシーに乗るためにはまず法人タクシーで一定以上勤務する必要があるため、ここでは一般的な「法人タクシー」の仕事や志望動機に絞って述べていきます。

タクシー会社によっては、入社後に第二種免許を取得できるので、普通免許を取ってから3年以上、満21歳以上であれば応募できます。
また、東京、神奈川、大阪の一部都心エリアでは、地理試験に合格する必要もあります。

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タクシードライバーの仕事

タクシーは目的地まで車を運転することがメインの仕事とはいえ、他にもさまざまな業務があります。まずはお客さんを拾わなくてはなりませんが、その方法も「流し」「付け待ち」「無線配車」の3種類があります。

「流し」は担当地域をタクシーで走行し、乗客を探す方法。ある程度人口の多い街でしか行われませんが、時間帯や方向、場所など、よくタクシーが拾われる場所を知っておく必要があります。

「付け待ち」とは、駅や空港、百貨店、病院など、タクシー乗り場がある場所で乗客が乗るのを待つ方法です。

「無線配車」は、タクシー会社から無線で入った場所へ乗客を迎えに行き、目的地まで行くスタイル。

基本的にはどの方法で客待ちをしても、本人の裁量に任されますが、ある程度のコツが必要となるでしょう。
乗車前には、車両点検や洗車、自身の健康状態の管理やアルコールチェックなどを行います。その日の工事や事故の有無、天候なども確認して、道路状況を常に確認しておくことも大切です。人が集まるイベントなども知っておくと、有利になりますね。

タクシードライバーの勤務形態

タクシーは24時間365日、街中を走っていますよね。では、どのようなシフトで働いているのかというと、主に「昼日勤」「夜日勤」「隔日勤務」という3つの働き方があるのです。

それぞれ一般的な勤務形態は以下の通りです。

  • 昼日勤……7時〜16時頃まで、または8時〜17時頃まで
  • 夜日勤……18時〜翌2時まで、または19時〜翌3時まで
  • 隔日勤務…昼日勤と夜日勤を一気に働き、翌日が休みとなる働き方

ただしタクシーの特殊な営業時間に対応するため、ほとんどのタクシー会社が採用しているのが「隔日勤務」です。タクシー会社によって大きく異なりますが、例えば、朝7時に出勤して翌3時まで20時間勤務(途中3時間の休憩あり)、明番という休みがあり、また20時間勤務後に明番+公休という勤務形態が一般的です。

タクシードライバーの労働時間は法律で決まっている!

隔日勤務は労働時間が長いから過酷そうと思いがちですが、タクシードライバーの労働時間は、国土交通省と厚生労働省によって厳しく法規制がされています。タクシー会社がそれに違反した場合には厳しい罰則があり、営業に関わってくるため規定内での労働となります。

タクシードライバーは、乗客の命を預かる仕事なので、厳しく法律で規制されているのですね。法定規則では、次のように決められています。

『1ヶ月の拘束時間は262時間を限度とし、労使協定がある場合には1年のうち6ヶ月までは270時間まで延長できる。
また隔日勤務での拘束時間は21時間以内、勤務修了後20時間の休息時間が必要』

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志望動機を書くための準備

タクシードライバーは運転だけが仕事ではありません。お客さんを安全に目的地まで運ぶためには、接客も大切な業務のひとつです。
「タクシードライバーになりたい」という理由を、以下の視点からもう一度よく考えて、できれば紙などに書き出してみましょう。

  • なぜタクシーなのか
  • なぜこの会社なのか

「なぜタクシーなのか」というのは、運転ができる仕事はタクシーでなくてもたくさんあるからです。大型トラックや宅配便などではなく、なぜタクシーなのか、そして自分の性格やスキルとどう関わるのかを考えてみましょう。

「なぜこの会社なのか」も、雇用側が聞きたい部分です。数多くあるタクシー会社からなぜ自社を選んだのか、他社と比較して何を良いと思ったのかを志望動機に入れることで、好印象となりますので応募先企業の調査はしておきましょう。

【例文】タクシードライバーに応募する志望動機

では具体的な志望動機を見ていきましょう。第二種免許がある場合とない場合で紹介します。参考にして、自分流にアレンジしてみてくださいね。

第二種免許がない場合

「私は旅行代理店に3年ほど勤めていましたが、コロナ禍などで経営不振となったことがきっかけで、仕事を見直すことにしました。仕事でもよくタクシーを利用していたのですが、あるドライバーさんの接客でその日を素晴らしい気持ちで終えられたことを覚えています。
またタクシー観光でも、旅行代理店での知識や英語力が活かせると思い、タクシードライバーになりたいと思いました。
まだ第二種免許は取得しておりませんが、御社は入社後の取得が可能だったこと、観光にも力を入れていらっしゃるので英語が役立つと思い応募いたしました。
お客様の命を預かり、安全に送り届けるのはもちろんのこと、その日を気持ち良く過ごしていただく一助となれるドライバーを目指しています」

★ポイント★
免許は持っていないが、この会社なら入社後取得できること、タクシードライバーとして前職が活かせることがうまくアピールできていますね!

第二種免許がある場合

「私は前職で○△社のタクシードライバーをしていました。家庭の事情で一度退職しましたが、また勤務できるようになったので、大好きなタクシードライバーに復帰したいと思い応募いたしました。
御社のお客様だけでなくドライバーも大切にし、タクシーの仕事に誇りと熱意を持っている姿勢に共感し、ぜひ御社のドライバーとして勤務したいと思いました。
私が以前勤務していた頃とは異なり、アプリを利用したマッチングサービスや、キャッシュレス決済、高齢者や車椅子、妊婦へのサービスなどサービスが多様化していますので、真摯に取り組み貢献していきたいと思っております」

★ポイント★
タクシードライバーの経験があり、タクシー会社への共感や将来のビジョンもしっかり持っている好印象です。

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まとめ

タクシードライバーは、安全で快適な運転だけでなく接客やサービスの提供も大切な仕事です。
そのためには自分に合った働き方ができる会社選びも大切ですね!
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