ゴールデンウィークやお盆、お正月の長期休暇は嬉しいけれど、その後仕事が始まっても体がだるかったり、やる気が出なかったりしていませんか?
「休みボケ」とも呼ばれるこの症状には、実はそうなる理由がちゃんとあります。この記事では、休みボケが起こるメカニズムを解説し、解消の方法も紹介します。
なんとなく気分が乗らない、仕事モードにならないという人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

休みボケとは?

そもそも「休みボケ」とは、長期間の休暇が終わって仕事や学校などの通常生活に戻ったとき、休暇中のリラックスした気持ちが抜け切れない現象のことを指します。
具体的には以下のような症状があります。

  • 朝起きられない
  • だるい
  • 集中できない
  • 仕事や勉強のやる気が出ない

連休明けに「仕事に行きたくない」と思うのは、誰にでもあること。連休でなくても、日曜の夕方に翌日の仕事のことを考えると憂鬱になってしまう「サザエさん症候群」も、似た部分があります。
どんなにモチベーションの高い人でも経験したことがある症状なので、あまり考え込まずにまずはその原因を探ってみましょう。

休みボケはなぜ起こる?

休みボケが起きてしまうメカニズムについて解説します。

生活リズムの乱れ

休みが続くと、つい夜更かしをしたりレジャーや帰省したりと、普段と違う行動をします。いつもとは違う時間に寝起きし、食事の時間も不規則になりがちです。
すると体内時計が狂ってしまい、通常モードに戻った際に、朝起きるのが辛かったり、体がだるかったりしてしまいます。海外旅行に行くと経験する「時差ボケ」と同じような症状とも言えます。時差ボケが起こらないようにするには、就寝時間・起床時間を±1.5時間以内にすることが大切です。

緊張感の途切れ

緊張感が途切れやすいのは、新年度が始まったすぐあとのゴールデンウィーク明けです。4月に新生活や新しい環境での仕事になる人も多く、ようやく慣れてきたと思った頃に大型連休がやってきます。その緊張感が連休によって途切れ、リラックスした状態から抜けきれない場合に、休みボケの症状が出るようです。
特にGW明けの休みボケは、属に言う「5月病」にも繋がってしまうので要注意です。

自律神経の乱れ

上記2つを併せて起こるのが、自律神経の乱れ。人が活動している時は「交感神経」が優位になって「がんばるモード」になるのですが、リラックスしているときは「副交感神経」が優位になり、ゆったり休息します。
ところが、長期休暇で生活リズムが狂ったり、リラックスしすぎたりすると、自律神経の切替えがうまくいかなくなり、やる気が出ないということになります。

休み疲れ

休暇中に、旅行やレジャーなどを大いに楽しむ人は多いでしょう。思い切り楽しむことは良いことなのですが、その疲れがとれないうちに仕事が始まってしまうと、すでに疲れている状態になります。疲れているので、朝起きるのが辛かったり、だるかったりするのは当然ですね。
休暇のスケジュール配分をよく考え、しっかり疲れをとってから仕事に臨めるようにしましょう。

仕事のストレス

忙しすぎて連休中もずっと仕事のことが頭から離れなかったり、休暇明けに大量の仕事があることがわかっていたりする場合、長期休暇の後は仕事に行く足が重くなることがあります。
また元々職場に行くことが辛い人は、長期休暇明けはさらに行きたくないという気持ちが強くなることも。
ストレスの原因を探り、根本的に解消できないか考えてみる必要がありそうです。

休みボケを解消する方法

休みボケの症状に思い当たるところがある人も多いことでしょう。休みボケ解消の具体的な方法について紹介します。簡単にできることばかりをピックアップしたので、試してみてくださいね。

朝日を浴びる

私たちには体内時計があり、日中は活動的になり夜は休息状態に切り替わるよう、1日のリズムを刻んでいます。ところが大型連休によってこのサイクルが乱れ、時差ボケのような症状を引き起こすと、朝起きるのが辛い、だるいといった症状に。
そこで、朝起きたらカーテンを開け、朝日を浴びるようにしましょう。毎朝、太陽の光を浴びることで体内時計がリセットされ、一定のリズムを刻むようになります。自律神経のバランスが整うため、スッキリ目覚めて夜は自然に眠くなるようになっていきます。
簡単で、すぐにできることなのでぜひ取り入れてみてください。

起きたら1杯の水を飲む

ヒトの身体は6〜7割が水分です。寝ている間にもコップ1杯分の汗をかくと言われているので、朝起きたらすぐにお水を1杯飲みましょう。お白湯でもOKです。
お水を飲むと、水分不足を補うだけでなく、交感神経を優位にする働きも助けてくれるので、しっかり目覚めることができます。

ストレッチをする

健康に適度な運動が良いことはよく知られていますが、運動することで血液の循環が良くなり、脳への刺激を促す効果も期待できます。
とはいえ、いきなりジョギングやウォーキングなど、ハードルの高いことをする必要はありません。朝起きたら、布団の中で簡単にストレッチするだけでも、かなり動きやすくなります。
目が覚めたら布団の中で仰向けになり、両手を頭の上で組んで背伸びをします。伸びる時に息を吸い、力を抜くときに吐くと良いでしょう。横になったままつま先を上下にゆっくり動かすストレッチで、ふくらはぎを伸ばしたり縮めたりするのもおすすめです。

カフェインを摂る

コーヒーや紅茶、緑茶などに含まれるカフェインは、悪者のイメージもありますが、適度な量の摂取ならすっきりしたり、やる気スイッチが入るような作用が期待できます。
ただし、やる気を出したいからといってガブ飲みするのはよくありません。カフェインの1日の摂取量は400mgまでとし、コーヒーなら2杯まで、紅茶や緑茶は3〜4杯までくらいに留めておきましょう。
カフェインには利尿作用もあるため、水分不足を防ぐためには一緒にお水を飲むようにするのがおすすめです。

ルーティンワークから始める

やる気が出ないままに職場に到着すると、仕事が待っています。いきなり集中力を要する仕事から始めると、辛い気分がさらに悪化する恐れがあるため、余程時間に追われていない限り、やりなれたルーティンワークから始めましょう。
そのために、ToDoリストを作るところから始めるのも1つの方法です。書き出してみて、ひとつずつ片付けやすそうなことからやっていけば、徐々に仕事モードに切り替わっていきます。

音楽や香りを取り入れる

好きな音楽や香りは気分転換になったり、気分を上向きにしてくれます。職場に向かうのが辛いならば、通勤時間に大好きな音楽をイヤホンで聴くと、さほどイヤな気分にならずに到着できます。
職場でアロマを取り入れるなら、ロールオンタイプのアロマを手首や首筋に塗ると、ほのかに香るので自分だけで楽しむことも可能。柑橘系の香りは、交感神経を刺激する作用があるとも言われています。

まとめ

連休明けの休みボケから脱出するには、その原因を取り除いて早目に解消したいものですね。どうしても仕事に集中できなければ、息抜きに他社の求人票を眺めてみるのはいかがでしょうか。はたらくぞドットコムをぜひ覗いてみてくださいね。