スマートフォンやパソコンを1日にどのくらい触りますか?その際、アプリやWebサイトを使ったり閲覧したりしますが、そこには必ず「デザイン」が存在しています。

今やスマートフォン普及率が29歳以下では97.8%という時代。Webデザインを見ない日はないと言ってもいいでしょう。

今回は、そんなWebデザインを生み出しているWebデザイナーについて解説していきます。

どのような仕事なのか、またWebデザイナーの3つの働き方についても、メリットを説明していきます。特にフリーランスという働き方について詳しく見ていきましょう。

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フリーランスのWebデザイナーとは?

まずはフリーランスのWebデザイナーがどのような仕事なのか、仕事の内容とフリーランスとに分けて見ていきましょう。

Webデザイナーの仕事内容

パソコンのキーボード

Webデザイナーとは、Webサイトを作る際、そのデザインを担当する人です。クライアントは企業や商業施設、飲食店、個人経営者など。クライアントが「自社サイトを作りたい」場合に、クライアントの意向を反映しながらWebサイトのデザインを構築していきます。

Webサイトを作るのはチームで行います。主なチームメンバーは以下の通り。

  • ディレクター/クライアントとの主なやり取り、画面設計、品質や納期の責任を負う
  • デザイナー/クライアントの意向を汲み取りデザインに反映、ユーザーが見やすく使いやすいデザインを構築する
  • コーダー/Webデザイナーがデザインしたものがサイト上で実際に見られるよう言語を使ってコーディングする(デザイナーが兼任することもある)
  • エンジニア/Webサイトが問題なく動くようシステムを担当

Webサイトのコンテンツによっては、コピーライターなど他のクリエイターが入ることもあります。さらには撮影が必要な内容ならカメラマンやモデルへ撮影の指示をすることも。

いずれにせよ、Webデザイナーの作業自体は1人で行うにしても、Webサイト全体はチームで作っていくものということです。

Web業界はさらに拡大傾向にあり、Webデザイナーの需要も高まっています。将来性は十分にある職業と言えるでしょう。

フリーランスという働き方

背伸びする女性

Webデザイナーはフリーランスで仕事をしている人も多くいます。フリーランスとはデザイン会社やWeb制作会社などに所属せず、どことも雇用契約を結ばずに働くこと。派遣は派遣会社と雇用契約を結ぶので、フリーランスとは呼びません。つまりフリーランスとは、個人事業者になるということですね。

仕事をする際には、企業やディレクターと契約することになり、最後まで責任を持ってやり遂げる必要があります。

フリーと言うと、自由で気ままなイメージもありますが、後の項でメリット・デメリットや向いている人の特徴なども紹介していきますね。

デザイン会社(Web制作会社)で働くメリット・デメリット

会議

未経験からWebデザイナーとしてスキルを磨いていくには、まずデザイン会社へ入社して経験を積むのが早道でしょう。

デザイン会社には、先に述べた制作チームが社内にいますので、指示系統がとれていて、わからない部分や相談したいところがあっても、スピーディに解決できます。役割分担がはっきりしているので、デザインに専念できるのも大きなメリットです。

さらに、営業職が仕事を取ってくるので、自分で営業をしたり仕事がなかったりということもありません。

ただし納期を守るために勤務時間が長くなったり、残業が続いたりしてプライベートが犠牲になることも。給与面で厳しい場合もあります。

インハウスデザイナーとして働くメリット・デメリット

仕事をする男性

インハウスデザイナーとは、一般企業にデザイナーとして入社して自社のWebサイトや商品などのデザインをすること。社内デザイナーと呼ばれることもあります。

制作会社がさまざまな企業のWebサイトを作るのに対し、インハウスデザイナーは自社だけのデザインを行います。クライアントは自社ですから、内容や納期の把握がしやすく労働時間のコントロールがしやすくなります。

とはいえ、社内に1人しかデザイナーがいない場合はすべての責任は自分にかかってきますので、それを負担に思う人も。

また収入面では制作会社より高く、安定していることが多いようです。福利厚生が充実している場合も多く、Webデザイナーという職業としては好条件で働ける職場と言えます。

ただし社内のさまざまな仕事がWebデザイナーに回ってくることも多々あり、あらゆることに対応するスキルが必要です。時にはWebのみならず、印刷物や広告などに関するデザインを求められることも。Webデザインだけに特化できないという悩みはあるでしょう。

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フリーランスで働くメリット・デメリット

フリーランスのWebデザイナーのメリットとデメリットを詳しく見ていきましょう。

フリーランスのメリット

フリーランスイメージ

①がんばった分だけ収入が増える

Webデザイナーに限りませんが、フリーランスはすべて自分の采配です。特に収入面では、やった分だけ手元に残るというのが1番大きいでしょう。給料をもらっていた時とはまったく違う喜びが醍醐味です。

②時間の自由がきく

フリーランスは時間の使い方も自由。出社時間もありませんし、毎日満員電車に揺られることも、終電を気にする必要もありません。ただしクライアントとの約束事は守らないと、信頼をなくしてしまいます。スケジュール管理はしっかりしましょう。

③場所にとらわれず働ける

ワーケーションが注目されていますが、フリーランスなら毎日がワーケーションのようなもの。ネット環境さえあればどこにいても仕事ができるのがメリットです。そのため事務所を構えず自宅やお気に入りのカフェ、出張先や旅先でも仕事ができます。

④わずらわしい人間関係がない

どのような職場でも少なからず人間関係の問題はあるものです。フリーランスであれば基本的に1人なので、人間関係がそもそも発生しません。それでも仕事となるとチームの一員となるので、人と関わらない訳にはいきませんが、四六時中一緒ではないので問題は起こりにくいと言えます。

⑤仕事を選べる

制作会社やインハウスの場合は、依頼された仕事をする必要がありますが、フリーランスであれば自分のしたい仕事に積極的に携わっていくことができます。案件の内容やギャランティによって、受注するしないを自分で選ぶことが可能。ただし選べる立場になるには、それなりのスキルと収入が必要です。

フリーランスのデメリット

困る女性

①収入が不安定

正社員の時と違って、デザインの仕事がいつもあるとは限りません。クライアントからの依頼がなければ、いくらやる気があっても収入に繋がらないため、収入が安定しないというデメリットはフリーランスにつきものです。長年やってもこの点は同じで、クライアントとの契約はいつ切られてもおかしくない状態という危機感は常にあります。

②厳しい自己管理が必要

フリーのいい所は時間にも場所にも拘束されないことですが、逆に自己管理が厳しいとも言えます。納期に間に合わない、約束の時間に遅れるということがあれば、「2度と仕事がもらえない」くらいの緊張感が必要でしょう。

さらには健康保険や交通費といった福利厚生もありません。毎年の健康診断もないため自分の健康管理もしっかり行いましょう。

③営業は自分で

フリーランスは自分の営業は自分で行わなければなりません。仕事は自動的に入って来ないので、常に人との繋がりや売り込みは必要です。そのためにはいつもアンテナを張って、知識やスキルを磨く必要があります。

フリーランスで働くことに向いている人の特徴

自由イメージ

フリーランスに向いている人は、上記「デメリット」を苦に思わない人です。

収入が「0」の月があっても、他の月の収入で賄うお金の計画性や、収入がないことへの不安が強すぎない精神力が必要でしょう。

また自由をはき違えず、しっかり自己管理していく強い姿勢も必須。自由ということは、すべて自己責任。他の誰も責任を取ってくれないことを自覚しておきましょう。

さらに自分を売り込み、仕事を取ることは今まで社内にいたなら経験がないことかもしれません。特に独立したての頃は、営業しなければ仕事は入ってこないので、コミュニケーション能力が求められます。

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まとめ

引く手あまたのWebデザイナーですが、フリーランスで働くとなるとメリットが大きい分、厳しい面もあります。フリーランスという形態においては、各自の向き不向きがありますので、自分に向いているかどうかをよく見極めながら、いつか独立することを目標にがんばってくださいね!