多くの方々が知る大企業から中途採用とはいえ求人情報が出ていた場合には飛びつきたくなることも多いはずです。そもそも就職活動の際に自分が目指していた企業からの求人であれば尚更です。しかし、こうした求人を見つけた際には応募の前にチェックしておきたいポイントがあります。

中小企業とは異なる大企業の求人だからこそ、事前に確認しておかないと入職後に後悔することもありますので、あらかじめチェックしておきましょう。

 

<1>採用をおこなっている部署をチェック

大企業の採用求人情報となれば企業名だけで応募を即断してしまう人もいます。しかし、その企業の中には多種多様な部署があるわけです。そのため、今回の募集が一体どこの部署から出ている求人なのかをチェックしましょう。中途採用をおこなう場合、人事部が採用をおこなうケースは少なく、特定の部署が特定の人材を補充するために募集しているケースがほとんどです。

そのため、入職後の配属先は自動的に決まります。この部署が自分の希望するセクションや業務内容であれば問題ないのですが、仮に希望しないセクションだった場合には避けておくべき求人と言えます。企業名を見ると、どうしてもすぐさま応募を考えてしまいがちですが、採用が決まってから断るのは心象を悪くしますし、無駄な時間を費やさないためにも最初にチェックをおこなってください。

<2>雇用形態を必ずチェック

大企業が中途採用の求人を出す場合、正社員の募集をしているケースもあります。正社員が退職した場合、その穴埋めとして中途採用で実績のある社員を雇用する場合があるからです。しかし、必ずしも穴埋めの人材が正社員としての採用になるかどうかは会社によって異なります。これまで正社員が勤めてきたポジションを契約社員が務めることもあるのです。

また、そもそも正社員は管理職などのみでこれまでも契約社員がその役割を果たしてきたケースもあります。大企業が求人を出して直接採用をおこなっている以上、派遣社員になることはありえませんが、場合によってはアルバイトやパートということもありますので、どのような雇用形態で入ることになるのか予め確認しましょう。

<3>役職をチェック

転職をする場合、基本的には多くの方がキャリアアップを狙っています。憧れていた大企業からの求人募集となれば、その社名に惹きつけられてしまうが故に、この点を見逃してしまうことがありますので気をつけましょう。そのため、転職したあとに自分が就く役職がどうなるのか事前にチェックをするべきです。理想の部署に入れるにしても、自らの役職がこれまでのキャリアを無視したレベルの低いものである場合には、キャリアアップとは真逆の状態になるわけですから、果たして転職する意味があるのか疑ってかかるべきです。無論、考え方は人それぞれですが、自分が後悔するような転職だけはやめておきましょう。

中途採用をおこないたいがために求人を出す際には企業側も人材不足に喘いでいるケースが多く、採用したからには長く働いてほしいと考えています。しかし、後悔するような形で入ってしまうと、短期のうちに辞めることになってしまい、自分にとっても会社にとってもマイナスでしかありません。そのため、応募の前に詳細を確認し、場合によっては問い合わせなどもおこないましょう。