美味しい地元産の食べ物がたくさんある福岡ですが、ダントツの人気なのは、やっぱりこってりスープのとんこつラーメンですよね。店舗の数も多いことから、博多ラーメン店のバイト求人もかなり多いようです。

そこで今回は、博多ラーメン店で体験したバイト学生のおもしろこぼれ話を紹介しましょう。

「替玉」って何?

今や日本全国から博多ラーメン目当てに訪れる観光客でにぎわう福岡。ときには博多ラーメン店独特の「専門用語」をめぐってこんな珍問答も。お客さんから「替玉」の注文を受けたバイト学生A君、「はい、替玉一丁!」と元気よくテーブルに運んできたのですが、お客さんは怪訝な顔をして「替玉って、玉子のことじゃないの?」。思わず絶句してしまったA君でした。

弁護士よりも高いバイト代?

「アジアの玄関口」とも呼ばれる福岡には、ラーメン店でバイトする外国人留学生も少なくありません。東南アジアの某国出身の留学生H君と親しくなったバイト学生B君との店の休憩時間での会話。H君は、留学後に母国で弁護士になるべく猛勉強しているとのこと。そこでB君が「弁護士になったらいい暮らしができるね」と言うと、H君は暗い顔をして「うん。でも、僕の国で弁護士よりも、日本のラーメン店のバイトの方が給料は高いんだよ…」。B君は、思わぬところで国家間の経済格差を思い知らされました。

バイト学生に貫禄は不要

アパート近くにある博多ラーメン店でのバイトが決まったC君。体格のいいC君は黒いタンクトップにデニム姿、坊主頭にパンダナという「これぞラーメン屋!」といういでたちではりきって働いていました。ところが、わずが1ヶ月で店を辞めることに…友人から辞めた理由をかかれたC君が言うには「客がみんな、俺のことを『大将、大将』と呼ぶんだよ。そのたびに店の大将が嫌な顔してさぁ…」なんでも、本物の大将はメガネをかけたやせた体型だっだそうです。バイト学生がはりきりすぎるのも考えものですね。

変わったお客さん3タイプ

博多ラーメン店で働くバイト学生に聞いた3人の「変わったお客さん」を紹介しましょう。

・1人目「麺を食べずにスープだけ飲んで帰る」

代金はちゃんと払っているので問題はないのですが、丸々残った麺を捨てるときなんともいえない気分に…

・2人目「一杯分のラーメン代の領収証を要求」

混雑しているときにレジで「領収証!」と言われるとイラっときますよね。「ラーメン代くらい自腹にしろよ!」と言いたい気持ちをぐっとこらえるバイト学生…

 ・3人目「閉店まぎわに来店して長く居座る」

ありがたい常連さんなのですが、いつも閉店まぎわに来店して、食べ終わっても長々と世間話。きっと孤独な一人住まいなんでしょうが、帰りたくても帰れないバイトの気持ちも察してほしいですね。