そろそろ福岡も夏の気配が漂ってきましたが、4月には明らかに初々しかった新入社員も馴染んできた頃ですね。
さて、来年再来年の入社に向けて就活中の方は、どんな基準で企業を選んでいるでしょうか?「なんとなく」ではなく、企業を見る目をしっかり持つことで、求人を選択する際の指標にすることができます。
ぜひ、就活の参考になさってください。

まず、一般的な企業の評価基準を以下に挙げてみます。

・企業理念と使命が明確かどうか?
・事業分野の選択や経営資源の投入が、効率的であるか?
・環境保全活動を実践し、資源を効率的に利用しているか?
・組織イノベーションはどうか?
・経営のグローバル化はどうか?
・企業内容を開示して社会や投資家の支持を得ているか?

難しそうに聞こえますが、要するに企業の「規模」「収益性」「安全性」「成長力」「社会貢献度」に集約されることです。
希望する職種で、競合会社が数社ある場合や、異業種で会社を見比べる場合でもかなり役に立つ評価基準なので、ぜひ頭に入れておいていただきたい項目です。ブラック企業に入社して後悔することのないよう、エントリーする前によく確認してみましょう。

企業理念が経営と矛盾していないか?
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企業は企業理念を持っています。そしてその理念に従って経営方針を立てているはずです。
ところが、企業理念に反する経営を行っていたり、人事評価をしていたりする会社があるのです。そのような会社は得てしてブラック企業と評される可能性が高いと思われます。
例えば、企業理念に「顧客満足」と掲げているにも関わらず、会社の儲けを出すために顧客単価を上げようと躍起になったり、顧客の利益にならないようなシステムを構築したりしたらどうでしょう?
企業理念の「顧客満足」に矛盾する経営をしていることになりますね。
優良企業と呼ばれる会社では、このような経営指針を出した際に、必ず企業理念に立ち返り、「それは本当に顧客満足に繋がるのか?」を考えるはずです。
このように、目先の売上げだけを見て経営方針を立てる企業は、成長性、将来性、安全性という意味でかなり危ういと見た方がいいでしょう。
会社説明会や会社案内で企業理念は熱く語られることと思いますが、鵜呑みにすることなく、実際にその企業がどのような経営を行っているかを見てみましょう。企業理念に隠された、会社の本当の姿が浮かび上がってきます。

求人の給与はどう見る?
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ウキウキして初月給の明細を見てみると…思っていた金額と違う!と、愕然とする新入社員が少なくありません。なぜなら、求人票の額面と、実際の手取りに差があるからです。
求人の「給与」には“額面”と呼ばれる、基本給+諸手当の金額が書かれています。
それに対して、“手取り”と呼ばれる実際に受け取る金額は、【基本給+諸手当】-【所得税+住民税+社会保険料など】となっており、平均すると額面の15〜25%程度が差し引かれて手取りとなるようです。
つまり、額面が30万円でも手取りは24万円前後ということですね。
わかりやすい計算法で、求人の額面に80%をかけてみると、実際に自分がもらえる給与が想像できるでしょう。
これに、「超過勤務手当」や「時間外労働手当」「資格手当」「出張手当」など、変動的な手当が付いて、毎月の給与となります。
給与の“額面”だけを見て、いいなと思っても、よく見ると手当が何も付かない企業だったということもよくあります。求人を見る時は、額面に踊らされずに、手取りがどのくらいになりそうか、各種手当はどのくらい付くのかまでしっかり見ましょう。
住宅手当があると書いてあっても、実際は5000円だったという例もあるようです。ウソではありませんが、ほぼ家賃の補助にはならないので、気をつけたいですね。

まとめ
優良企業の見方と、給与の見方から、希望の企業を選ぶヒントになればと思います。大切な就職で、失敗しないためには、色んな視点が大切ですよ!