ブルーカラー・ホワイトカラーという言葉、よく耳にしますが違いを説明できますか?
職業を分類するブルーカラー・ホワイトカラーの特徴や、仕事の将来性について紹介していきます。
数年先、数十年先に世の中の働き方が変わるであろうことを見据え、今度どのような方向性で道を進んでいくべきか、考えてみる機会にしてみてくださいね。



ホワイトカラーとホワイトカラー

ここで言う「カラー」とは色のことではなく、「襟」のことです。青い襟・白い襟とはどのような職業なのか、特徴や違いを説明します。

ホワイトカラーとは?

ホワイトカラーとは、白い襟、つまり白いワイシャツを着て行う仕事のことを指します。スーツを着る職業はほぼすべて当てはまるという訳ですね。具体的には以下のような職業です。

  • 事務・営業などのオフィスワーク
  • エンジニア
  • 販売スタッフ
  • 接客スタッフ
  • 弁護士
  • 税理士
  • 司法書士
  • 記者・ライター
  • 研究者 など

ホワイトカラーに分類するための特徴は、ワイシャツを着ることだけでなく、「頭脳労働」であるという点です。知的な精神労働であり、身体を動かして作業を行うより、専門的な知識や技術を使って働いています。

さらには、時代とともに進化する仕事内容なので、情報や技術の面で常にスキルアップし続けることも必要。勉強とは切っても切れない職業と言えるでしょう。
ただし、肉体労働ではないため業務内容は安全な傾向があります。

また、学歴や資格、一定以上のスキルなどを求められることが多いため、収入が多い職業も多いです。ただし、ホワイトカラーだから高収入という訳ではありませんので、安易に求人を選ばず、将来性までしっかり見据えておきましょう。

【全国版】求人を探す
<都道府県を選ぶ>

ブルーカラーとは?

ブルーカラーとは「青い襟」という意味ですが、もともと作業服などが青系が多かったことから、肉体労働に従事する人のことを呼ぶようになりました。
具体的には、以下のような業種があります。

  • 製造業(組立作業、溶接工、旋盤工など)
  • 建設業(建築作業、土木作業、塗装工など)
  • 農業
  • 林業
  • 漁業
  • 運輸業
  • 鉱業
  • サービス業(自動車整備工、修理工など)
  • 清掃業
  • 警備 など

一口にブルーカラーと言っても、さまざまな職業がありますが、身体を使って働くという意味では共通しています。
しかしブルーカラーの中にも、「作業系」「技術系」に大きく分けられ、ブルーカラーの中でも仕事内容には大きな差があります。

例えば、同じ建設業の中にもホワイトカラーとブルーカラーの職業の人が存在する業界の場合、ブルーカラーと呼ばれるのは、建築作業員や土木作業員、塗装工などです。
それぞれの職種に、仕事内容によって専門的な知識やスキルが必要なものもあり、中には資格がないとできない仕事もあります。
単純な作業員より、知識や技術、資格、経験を持っている方が収入面で高くなるでしょう。

【全国版】求人を探す
<都道府県を選ぶ>

ブルーカラーの将来性

ブルーカラー=肉体労働という分類なので、「キツい・汚い・危険」の3Kをイメージすることも多いでしょう。しかしながら、ブルーカラーの求人は多く、転職に有利な側面もあります。ブルーカラーの将来性について説明します。

手に職がつき一生使える

ブルーカラーは技術を必要とする専門職です。誰でもすぐにできる単純作業とは違い、専門性の高い知識や経験による技術を求められるので、仕事をしながらそれらの知識や技術を身につけていくことができます。

仕事によっては資格が必要になったり、技術講習を受けなければならなかったりしますが、その場合でも会社から費用を負担してもらって取得できる可能性も高いです。
取得した資格はもちろん、専門的な知識や技術は一生使えるものなので、手に職をつけることができ、転職の際にも有利となります。

大手・有名企業に就職するチャンスがある

ホワイトカラーで大手企業を希望する場合には、まず学歴とその企業で使えるスキルを見られるため狭き門となります。
しかし、ブルーカラーの場合は仕事をしながら身につけた知識や技術を活かせるため、その企業が求める技術を持っていれば有名・大手企業への転職も夢ではありません。
3Kのイメージがあるため、ホワイトカラーより競争率も低く、自分のスキルが存分に発揮できるでしょう。

未経験からでも挑戦できる

ブルーカラーには専門的な知識や技術を要する仕事もありますが、作業員などは特別なスキルも必要としないため、まったくの未経験からでも挑戦できる職種でもあります。
最初からある程度のスキルを求められるホワイトカラーの転職とは違い、未経験から飛び込み、仕事をしながら知識を身につけ、技術を磨くことができます。

またブルーカラーの細かい作業や、微妙な感覚が必要となる作業は、人でないとできないことも多くあります。そのため、機械化やAI化が進んでも仕事がなくなるリスクは、ホワイトカラーより低いとも言われています。

“自分にしかできない”ことを見つけよう

2015年、野村総合研究所が発表したニュースリリースには、日本中に衝撃が走りました。それは、日本の労働人口の49%が2025〜2035年頃にはAIやロボットに取って代わる可能性があるという推測結果です。
あくまで試算ではありますが、これからの人口減少が確実な日本において、労働力を補完するという意味でもかなり信憑性が高い推測ですね。
加えて、外国人労働者が増える可能性を考えると、ますます日本では仕事不足に悩むことになります。

これは、ブルーカラーに限ったことではなく、ホワイトカラーであっても一般事務や人事、銀行窓口などはAIが入り込む可能性が高いとされています。
では、将来的になくならない仕事とは何でしょうか?

それは人との関わりが欠かせない職業や、表現をする芸術分野、機械では解析・理解が不可能な抽象的な概念を扱う仕事、「職人」と呼ばれる職業などです。
AI技術の発達によって、かつては人でないと不可能と言われていたこともAIができるようになっています。それに対抗するには「自分にしかできないこと・自分の武器を見つける」ことが重要です。

これはホワイトカラー・ブルーカラーに共通したことでしょう。終身雇用が遠い昔の話となった今、ホワイトカラーで入社しても早期自主退職などで定年まで働ける保障はありません。
将来性を考えて、現在の仕事からどのようにスキルを身につけ、伸ばしていくか、オリジナリティや専門性を高めていくかは大きな鍵となりそうです。

参照元:野村総合研究所

【全国版】求人を探す
<都道府県を選ぶ>

まとめ

ホワイトカラー・ブルーカラーの特徴や将来性について説明しましたが、どちらにしても自分のスキルを磨き、武器を持つことが大切ですね。
はたらくぞドットコムでは、ホワイトカラー・ブルーカラー問わず、さまざまな求人を取り扱っています。自分はどのような武器が持てそうか、将来性のことまで考えて求人を見てみましょう。今までと違った見方ができるかもしれません。是非はたらくぞドットコムを活用してください。