テレワークの普及が、コロナウイルスの影響もあり飛躍的に伸びています。非対面でのやりとりが増える中で、ビジネスにもチャットツールが多く取り入れられるようになりました。
社内外のコミュニケーションツールと言えば電話とメールだったものが、ビジネスチャットツールに変わってきつつあります。
相手先が使っているチャットツールに合わせた方がよい場合もあるので、主な4つのビジネスチャットツールの特徴やメリット・デメリット、価格、機能などをまとめました。
市場シェアや導入企業数から以下の4つを主要サービスとして紹介します。

  • Chatwork
  • slack
  • LINE WORKS
  • Microsoft Teams

どれが自社に合っているのか、導入の参考にしてみてください。

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ビジネスチャットを選ぶポイント

昨今は、ビジネスチャットツールも数が多くなり、機能も多様化してきました。導入したいけれど、何を基準に選べばよいかわからないという人も多いので、ビジネスチャットを選ぶポイントを解説します。

社内のみか社外にも対応か

ビジネスチャットを導入する目的が、社内のみでの利用なのか、社外とのやりとりにも使うのかは大きなポイントです。
社内のみであれば、今回紹介する主要サービスまで導入する必要はありません。それよりも、社内コミュニケーションに特化した「社内SNS」のサービスが使い勝手がよいでしょう。
社外でもチャットツールを利用する場合は、ビジネスチャットの業界での普及率や相手先が利用しているツールを把握し、同じツールを使うことが望ましいです。

目的を果たす機能があるか

ビジネスチャットによってサポートしている機能が違うので、目的を果たすために必要な機能があるか検討しましょう。主な機能は以下の通りです。

  • グループチャット
  • ファイル共有
  • タスク管理
  • キーワード検索
  • 通話
  • カレンダー

電話・音声チャットがあるか

テレワークやビデオミーティングなどに利用するのであれば、電話機能や音声チャット機能は欠かせません。スマートフォンやパソコンで簡単に使えるので非常に便利です。

価格はどれくらいか

チャットツールには無料で使えるものもあります。無料で使える制限があり、それ以上のプランは有料になるという設定が多いです。コストを押さえるためにも本当に必要な機能にしぼって検討してみましょう。

スマホアプリに対応しているか

スマートフォンアプリにも対応しているビジネスチャットツールなら、外出先や自宅にいてもメッセージをいつでも見ることができます。
出先からでもすぐに返信することができたり、位置情報を共有できたりと、機能もさまざまなので業種や仕事内容によって使い分けるとよいでしょう。

セキュリティ的に問題がないか

ビジネスチャットでは重要文書を添付するなど、時には機密情報のやりとりを行うこともあります。2段階認証、端末認証、IPアドレス制限、シングルサインオンなど、企業のセキュリティポリシーを満たしているかどうかも重要なポイントです。
また「ISO27017」「ISO27018」「SOC」などを指標にするのもよいでしょう。

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Chatwork(チャットワーク)

導入社数33.6万社を超えるチャットワーク。特徴は、誰でも直感的に使えるインターフェースと、社外との情報共有が簡単にできることです。個々のチャットやグループチャット、タスク管理が優秀で、大容量のデータ送信やビデオ通話にも適しています。

【メリット】
送受信できるファイルの容量が無制限なので、大きなデータのやりとりを外部と行うのに向いています。グループチャットではメンバー全員で情報を共有でき、ビデオ通話でのミーティングも可能。
またGmailやGoogleカレンダー、Twitterなどのサービスとの連携もできるため、自分なりにカスタマイズして使うこともできます。
スマホアプリにも対応しているので外出先からでも内容を確認できます。

【デメリット】
既読がつかないため、相手がメッセージを読んだか確認できません。
チャットのカテゴリ分けが個人なのかグループなのかの区別がつきにくいため、似たようなグループがあれば混同してしまうことも。
また単一のメールアドレスで複数のアカウントが持てない点もデメリットです。

【価格】

  • 無料プラン……グループチャット7つまで、ビデオ通話・音声通話が1対1のみ、ストレージ5GBまで、広告表示がある
  • ビジネスプラン……660円/月(年間契約なら550円/月)
  • エンタープライズプラン……1,056円/月(年会契約なら880円/月)

【主な機能】
チャット、音声通話、ビデオ通話、タスク管理、メンバー管理、ファイルのアップロード・ダウンロード、写真・動画の送信、チャットボット、セキュリティ対応 など

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Slack(スラック)

Slackは約15万社が利用しており、特にITやWEB業界での利用率が高いツールです。開発や制作分野のコミュニケーションツールとして使いやすく、デザイナーやエンジニアといった職業の人が愛用している特徴があります。

【メリット】
Google Drive、Trello、Dropbox、Twitterなどとの外部連携が可能。拡張性が高いことで自由度も高いので、自分が使いやすいようにカスタマイズできます。
プログラミングコードが入力でき、GitHubと連携できることも、IT系やWEB系で人気の高い理由です。

【デメリット】
最初は使いにくいと感じる人が多いようですが、慣れると使いやすくなります。常に見ていないといけないのが負担に感じることも。
細かい設定やカスタマイズが苦手な人には向きません。

【価格】

  • 無料版……検索可能メッセージ数直近1万件まで、音声・ビデオ通話は1対1限定、ファイル保存容量5GBまで
  • スタンダード……1,056円/月(年間契約なら935円/月)
  • プラス……1,980円/月(年間契約なら1,760円)

【主な機能】
チャンネル、Slackコネクト、メッセージ、音声通話、ビデオ通話、絵文字、外部ツール連携、検索、ファイル共有、セキュリティ機能、ワークフロービルダー、ステータス など

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LINE WORKS(ラインワークス)

導入実績は約10万社。個人向けチャットのLINEとほぼ同じ使い勝手なので、誰でもすぐに使えるのが強みです。最大の特徴はLINE同様の既読機能。ビジネスツールでは珍しい機能なので、相手がメッセージを確認したか知るには重宝する機能です。

【メリット】
業界を選ばず、一般のLINEと同じように使えます。既読機能は他にない機能なので、相手に伝わったか確認でき安心。グループ内の既読者・未読者も表示してくれます。加えて、掲示板での社内通知や、カレンダーでメンバーのスケジュール把握、Driveでのファイル閲覧など、業務効率化の機能が満載。あらゆる業種で活用でき、特にシフト管理や変更が便利です。Amazonビジネスとの連携により、チャットから簡単に商品注文もできます。

【デメリット】
既読機能によってスタンプやメッセージのやりとりが多くなってしまうことがあります。これをビジネスでは負担に感じることも。企業によってはスタンプ機能がカジュアル過ぎる場合もあり、使う相手を慎重に考えなければなりません。

【価格】

  • 無料プラン……トーク、アドレス帳、ホーム、音声・ビデオ通話は1対1のみ、広告表示あり、SLA対象外
  • ライトプラン……396円/月(年間契約なら330円/月)
  • ベーシックプラン……660円/月(年間契約なら550円/月)
  • プレミアムプラン……1,320円/月(年間契約なら1,100円/月)

【主な機能】

トーク、ホーム、カレンダー、アンケート、アドレス帳、メール、Drive、Bot など

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Microsoft Teams(マイクロソフトチームズ)

Microsoft Teamsは、「Office365」に組み込まれているWEB会議アプリです。「Office365」を使っているならおすすめのツール。
Word、Excel、PowerPointなどがMicrosoft Teamsのアプリ上で起動して作業でき、メンバーとも共同編集ができるのが特徴です。

【メリット】
無料で最大100人までのビデオ会議機能があり、画面共有やファイル共有機能が充実しています。セキュリティ対策も万全なので安心して使え、特に海外とのやりとりが多い企業には向いています。
無料で最大10GBの共有ストレージ、会議用ホワイトボード、アプリ連携、53言語への対応など、多人数やグローバル企業におすすめです。

【デメリット】
Microsoft Teams内のメンバーとしかチャットができない点や、連携できる外部ツールがない点がデメリットです。また、UIがわかりづらいと感じる人も。マニュアルもしっかりしたものがなく、慣れるまでに時間がかかります。

【価格】

  • 無料プラン……最大100人までのビデオ会議、音声・ビデオ通話、WEB版Word・Excel・PowerPointが利用可能、最大10GB
  • BusinessBasic……594円/月(年払い)
  • BusinessStandard……1,496円/月(年払い)
  • E3……2,387円/月(年払い)

【主な機能】
チャット、通話、オンライン会議、マイクロソフト社のウエアとの連携・共有、セキュリティ など

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まとめ

主要4つのビジネスチャットツールを紹介しましたが、それぞれに特徴やメリット・デメリットがあります。チャットツールを導入する目的を明確にし、どの機能が必要かをよく検討して、まずは無料でお試ししてみましょう。

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