4月に新卒で入社したものの、さまざまなギャップや「こんなはずじゃなかった」と思いはじめた人も少なくないのではないでしょうか。中には退職の文字が頭にちらつく人もいるかもしれませんね。
「第二新卒」という言葉が転職業界に浸透して久しくなりますが、企業側も積極的に第二新卒を採用する傾向にあります。

今回は第二新卒とはどのような人たちを指すのか、またそのメリットやデメリット、転職活動をする際のヒントなどを解説していきます。
卒業後せっかく入社したのにと、悩んでいる人は参考にしてみてください。

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第二新卒とは?

第二新卒とは、特に転職業界でどのような定義があるのでしょうか。求人表に「第二新卒OK」と記載されていても、自分が当てはまるのかわからなければ応募しにくいですよね。
明確な基準はありませんが、一般に大学や高校を卒業と同時に新卒で入社し、3年以内に転職活動をしている人のことを指します。最終学歴によって年齢に多少の差があるので注意が必要です。第二新卒に該当する人の条件は、以下のとおりです。

  • 高校卒業者……21歳くらいまで
  • 短大・専門学校卒業者……23歳くらいまで
  • 四年制大学卒業者……25歳くらいまで
  • 大学院卒業者……27歳くらいまで

このように、どの学歴でも卒業から3年くらいまでを第二新卒として定義している企業が多いようです。ただし、学歴関係なく25歳以下ならOKとしたり、20代なら認めたりする企業もあるので、個別に確認した方がいいでしょう。

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第二新卒のメリット・デメリット

第二新卒で転職する際、メリットとなる点とデメリットとなる点を把握しておきましょう。自己PRする時にも役に立ちます。

第二新卒のメリット

企業が第二新卒を求める時、新卒のようなフレッシュさがありながら社会人としての経験があるという点が最大のメリットです。企業側は第二新卒者は前の会社に染まっておらず、先入観も少ないため、新しい環境にも馴染みやすいと考えています。

第二新卒側からのメリットは、新卒での就活よりライバルが少ないということ。さらに学生時代より社会人としての経験がある分、自分にマッチする企業を見つけやすいことがあります。

近年、新卒の3割以上が3年以内に辞めるという統計があります(参考:厚生労働省)が、だからこそ第二新卒は転職市場でも歓迎される傾向にあります。
新卒で経験したことを、転職のマッチングに活かしていきましょう。
第二新卒は、新卒の時に不採用になった企業や、最終学歴ではエントリーできなかった企業にも転職できるチャンスでもあります。

第二新卒のデメリット

第二新卒の定義に、転職回数まで言及していることはほぼありません。とはいえ、第二新卒に当てはまるからといって、転職回数が多いのは歓迎されないでしょう。
「転職回数が多い=就業期間が短い」ということにもなり、「この人は続かない人なんだ」と思われてしまう可能性が高くなります。

また、退職してからブランクがある場合も、企業側に「何か事情があるのでは?」と勘ぐられることに。
第二新卒のメリットである、若さとフレッシュさは、デメリットと表裏一体とも言えるのです。中途採用というには経験やスキルがないため、デメリットだけを受け取られてしまわないよう対策をしていきましょう。

第二新卒として転職するときのヒント

第二新卒として転職活動をする際のヒントとなる点を解説していきます。企業から何を求められているのか、自分が何を求めているのか、よく考えてみましょう。

まずはビジョンを明確にしよう

新卒での就活でも、企業分析や自己分析をしたと思います。第二新卒は、実際に社会人として働いた経験がある分、学生当時より深い分析ができ、自分の将来もさらにはっきりと見えてきているでしょう。
まずは自分自身の将来へのビジョンを明確にし、そのためにはどのような企業へ入社すればいいのか考えてみましょう。

  • 本当に好きなこと、やりたい仕事は何か?
  • 働いてみて、得意だと思えた分野は何か?
  • 自覚はないけれど、他者から評価されたことは何か?
  • 仕事にどのように向き合っていきたいか?
  • どのようにキャリアアップしていきたいか?
  • 将来の自分の理想像はどのようなものか?

社会人としての経験の中から、これらのことをよく思い出してみてください。ノートなどに書き出していくと、より鮮明に方向性が見えてきやすくなります。

転職サイトで条件だけ見て企業を選ぶより、まずは自分のビジョンをしっかり持ち、優先順位をつけましょう。条件をすべて満たさなくても、自分のビジョンがはっきりしていれば、ミスマッチを防ぐことができ、新しい仕事にやりがいを見いだせるようになります。

自己PRはポテンシャルをアピール

第二新卒は実績もなく、スキルも高くないため、アピール部分がないと思いがちです。しかし、第二新卒を求めている企業は「即戦力」として第二新卒を見ている訳ではありません。一般的なビジネスマナーがあり、業界や業務の理解があれば、若さとやる気を存分にアピールしましょう。

今何かに優れていなくても「この人は学習意欲が高く、ポテンシャルを秘めている」とアピールできれば上出来です。このときにも、前述した将来へのビジョンが大いに役に立つでしょう。
さらには、新卒との違いをよく理解し、なぜ第二新卒が求められているのか把握した上で転職活動をしてください。応募した企業が複数であれば、企業ごとにアピールポイントを変えることも必要です。

退職理由は前向きなものにしよう

面接の際、かなり高い確率で退職理由をたずねられます。第二新卒の場合、退職前に働きながら就活することが多いため、つい今の不満を面接で言ってしまうことも。しかし採用担当者にネガティブな印象を持たせることに繋がってしまい、適切ではありません。
デメリットでも書いたように、第二新卒者は「またすぐ辞めるのでは?」と懸念されていることを忘れずに、退職理由はネガティブにならないよう言い換えてみましょう。
以下に例をあげてみます。

  • 残業が多くて自分の時間がない→時間にゆとりを持って、メリハリをつけて仕事に集中したい
  • 仕事にやりがいを感じない→新しくやりたいことが見つかったのでチャレンジしたい
  • ノルマがきつい→お客さまとの信頼関係を構築し、本当にクライアントのためになるお手伝いがしたい

このように、退職理由はウソのない範囲で言い方を変え、前向きなものにすると印象が良くなります。

まとめ

第二新卒での転職活動は、初めての転職となる人も多いことでしょう。社会人としての経験が増えた分、自分の将来像もより具体的に明確にして臨むと、転職に失敗しにくくなります。
第二新卒ならではのアピールポイントを活かして、次のステージへ進んでください!

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